恐竜が好き!でも戦いやケガをするお話はちょっとコワイ
争ったり食べられたりする描写は、うちの子にはまだ早いかも…
かっこよくて興味深い恐竜絵本ですが、恐竜と弱肉強食の世界は切っても切れない関係ですよね。
「恐竜が好きだけど、肉食恐竜と草食恐竜が争ったり、ケガをしたりするストーリーは避けたい」という方向けに、かわいくて優しい恐竜絵本を厳選しました。
食べられたりケガをするシーンはもちろん、「食べちゃうぞ!」のようなおどすセリフも出てこないので、小さな子にも安心して読み聞かせができます。
ここで紹介する絵本は、息子たちが1歳頃からずっと大好きな絵本です。
恐竜や動物が好きなお子様へのプレゼントにもおすすめです。
怖くない!かわいい恐竜絵本を厳選しました
- 戦いやケガをする描写がない
- 弱肉強食を感じさせない
- 絵柄がリアル過ぎない
- 小さいお子様でも読める内容
このようなことを基準に選びました!
かわいい恐竜絵本 おすすめ13選
おすすめの恐竜絵本をご紹介します。
絵本のタイトルから気になるところに飛ぶこともできます。
まいごのたまご
巣から転がり落ちた迷子のたまごが、お母さんを探して恐竜たちに聞いて回ります。
恐竜たちも「ツンツンはある?」「くびはながい?」などと卵に質問しますが、「ぼくにツンツンはありません。あなたのたまごじゃないみたい」となり、息子たちと「違ったね~」と言いながら読んでいます。
やがて卵の親がわかり、恐竜たちがおうちまで「えっちらおっちらどっこいしょ」と運んでいくシーンは何ともほほえましくほっこりします。
ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、プテラノドンなど人気の恐竜が勢揃い!
カラフルでアーティスティックな絵で、オシャレな表紙は飾っておきたくなる可愛さです。
きょうりゅうのたまご
ある朝、ぼくの部屋にきょうりゅうがやってきた。なくしたたまごを探しているんだって。
きょうりゅうのたまご|絵本ナビ
いっしょにあちこち探したけれど、見つからない。
そうだ、きっとあそこだ。ぼくがきょうりゅう母さんを連れていったのは…?
きょうりゅうとショベルカーが大好きな子どもの夢がたっぷりつまった絵本。
かわいい恐竜、優しいストーリー、短めの文章で、2歳頃でも楽しめます。
描き込みが細かく「ぼく」の部屋ではいろんな虫や生き物を飼っていたり、街には消防署や工事現場、遊園地に博物館と、背景に描いてあるものを見つけるだけでも見ごたえたっぷり。
ショベルカーで地面を掘っていくシーンは、のりものが大好きな息子たちも大喜びでした。
よーく見ると、街に恐竜がいても大人たちが驚いている様子はなく…子供にしか見えない恐竜なのかな?
夢と現実が混ざったような、こんな冒険ができたらいいな~というファンタジーな恐竜絵本です。
作者は「おたすけこびと」シリーズでおなじみの、なかがわ ちひろ さんです。
はずかしがりやのきょうりゅうクランチ
このこは クランチ。
どんな子でも挨拶が大好きになる絵本『はずかしがりやのきょうりゅう クランチ』(大友剛 訳)読み聞かせ|Hayakawa Books & Magazines(β)
きみと ともだちに なりたいみたい。
でも おおきな こえを だすと
かくれちゃうかも。
やさしく ちょうどいい こえで
あいさつをしてくれるかな?
きょうりゅうのクランチとのかけあいで、挨拶することやコミュニケーションの楽しさを学べる参加型の絵本です。
びっくりさせないように小さい声であいさつしたり、じっと待ってあげることで相手を思いやる気持ちがはぐくめます。
「ときにはじっとまってあげるのもたいせつなんだね」という一文は、親である私にもグサッときました。
息子たちは声が大きくてグイグイ行くタイプなので、優しい声であいさつしようね、と絵本を通して話せたのはとても良かったです。
133週連続NYタイムズ・ベストセラー入りした「えがないえほん」や「ねこのピート」シリーズでおなじみの大友剛さんが翻訳をつとめています。
ぼくきょうりゅうになったんだ
ぼく恐竜になった夢を見たよ! ぼくは水色のディプロドクスで、ステゴザウルスにトリケラトプス、プテロダクティルスも、みんなみんな、友だちだったんだ・・・・・・。解説付きで、好奇心旺盛な子も大満足。夢が広がる恐竜の絵本!
ぼくきょうりゅうになったんだ|絵本ナビ
フェルト、ビーズ、スパンコール、レース、丁寧なステッチで表現された恐竜がものすごく素敵です。
ビーズの立体感やキラキラもしっかり見えて、思わず触れたくなってしまうほどきれい。
ストーリーはシンプルですが、恐竜の種類がしっかり説明されていて、恐竜好きも満足できる内容です。
各ページに隠れたかたつむりを探すのも楽しく、小さい子から楽しめる絵本です。
丁寧な手仕事に感動して、同じ作者さんのタツノオトシゴのかくれんぼも読みました。こちらもきれい!
きょうりゅうオーディション
作者の たしろ ちさと さんが福井県立恐竜博物館を丹念に取材し、版画やコラージュなど様々な画法で描かれた恐竜たちはリアルながらもカラフルでコミカルで、とってもかわいい!
オーディションを受けに来た恐竜たちがそれぞれ特技を披露しますが、どの恐竜も愛嬌たっぷりで生き生きとしています。
パラサウロロフスが鼻息で音を鳴らすページは毎回大笑いしながら読んでいます。
プシッタコサウルスのお母さんがオーディションに卵を持ってくるのですが、群馬の恐竜センターでプシッタコサウルスの化石を見たとき、この絵本の影響で「たまご!」と言っていました。
それくらい、何度も読んでいるお気に入りの絵本です。
ほね、ほね、きょうりゅうのほね
ほねは ないか。ほねは ないか。ティラノサウルス、アパトサウルス、ステゴサウルス、トリケラトプス……。きょうりゅうの ほねは ないか。
ほね、ほね、きょうりゅうのほね|絵本ナビ
恐竜そのものは出てきません。骨を発掘して、丁寧に博物館に運び込み、組み立てて、ティラノサウルスの骨格標本を完成させる絵本です。
シンプルな文章がリズミカルで、なんども口ずさみたくなってしまいます。
骨を見つけて「あった!」というシーンは「あった~!!」と大喜びだし、骨をひとつひとつ組み立てていくシーンは大人も一緒にワクワクしてしまいます。
骨格標本を見に、博物館に行きたくなる絵本です。
だれのほね?ぼくたちきょうりゅう
小さいほね、大きいほね、ながーいほね、たくさんのほね。だれのほね?
だれのほね?ぼくたちきょうりゅう|絵本ナビ
ページをめくって、「ほね」と「からだ」を見比べてみよう。
じっくり見ると発見がいっぱい。こどもたちの好奇心、探究心の扉を開く絵本です。
恐竜について楽しんで学習できる施設として人気を誇り、国際的な評価も高い福井県立恐竜博物館が監修を担当。
ものすごく可愛い切り絵の恐竜絵本。
バラバラになった骨のページに、「あたまにはつのが3ぼん。おおきなえりかざりがかっこいいでしょう。だれのほね?」と文章があり、ページをめくると組み立てられた骨格と正解の恐竜が!
このクイズ形式が息子たちに大ハマりで、「トリケラトプス!」「モササウルス!」と大盛り上がりしています。
福井県立恐竜博物館監修の絵本なので骨格や足跡はリアリティがあり、図鑑を毎日眺めるような恐竜キッズも納得の1冊です。
ほしいなあ、きょうりゅう
きょうりゅうを飼ったら、散歩に行ったり、エサをいっぱいあげたり…とワクワクする想像が広がる絵本。
息子たちは、おトイレのシーンで大爆笑しています。
はっきりした絵に話し言葉の文章で、読み聞かせにもぴったりです。
ポップでカラフルな絵がとってもかわいくて、何かグッズが出ていないかな?と探してしまいました。
グッズは見つかりませんでしたが、見返し部分のイラストまですごくかわいいです。壁紙にしたい!
きょうりゅうローリーはじめてのひとりたび
非常にかわいらしいキャラクターデザインで、日本人にも受け入れやすいものになっています。
きょうりゅうローリーはじめてのひとりたび|絵本ナビ
それもそのはず、作者は「ザ・シンプソンズ」のキャラクターアーティストとして活躍していた方です。
普遍性のあるデザインはその経験から生まれていると思います。本書はシリーズの第1作。
アメリカでは3作まで発売をされています。
お父さんが読書をしている日、退屈なローリーはひとりで冒険に出かけます。
張り切って出かけたローリーは、途中で起こる様々なトラブルを自分で解決し、無事に冒険を成し遂げ家に帰ります。
家で待っていたお父さん、なんだかボロボロです。お父さんは、ローリーが危ない目にあわないよう先回りしてずっと見守っていたのでした。
「ひとりでできたよ!」と自信を付けたローリーがかわいく、影ながら見守るお父さんの様子がおかしくて、優しい気持ちになれる絵本です。
おばけときょうりゅうのたまご
この作家さんの描くおばけはちっとも怖くなくて、ゆるくてかわいいお話です。
同じシリーズの「おばけパーティ」が大好きなので、恐竜絵本もあることを知り、さっそく読んでみました。
表紙がキラキラしていてとてもかわいいです。
おばけのパコームがおしろの地下のトンネルを通っていくと、そこは大昔の原始時代!ご先祖様の案内で、恐竜の卵を見つけます。
卵の中から出てきたのは、ベロキラプトル、プテラノドン、ディプロドクス。湖にはシーラカンスもいます。
卵から恐竜が出てくるところと、おばけが恐竜の背中に乗っているところが息子たちのお気に入りです。
あしにょきにょきときょうりゅう
ポコおじさんが不思議な豆を食べると、あしがにょきにょき伸び始めました。
家から飛び出し、トンネルをくぐると、そこはなんと恐竜時代でした!ロングセラーの人気絵本「あしにょきにょき」シリーズ、第3弾!
あしにょきにょきときょうりゅう|絵本ナビ
ちょっとだけ、ティラノサウルスに追われる描写があります。
でも内容は可愛くて、2~3歳でも楽しめるので選びました。
豆を食べるとニョキニョキ伸びるポコおじさんの足が、恐竜時代の保育園にたどり着きました。
赤ちゃん恐竜たちが小さくて可愛くて、大きな足と遊ぶ様子ははしゃぐ声が聞こえてきそうなくらいほほえましく描かれています。
お迎えの時間になってもひとり残っていたアシノサウルスの赤ちゃんと、遅れてきたお母さんを足がおうちまで運んでくれます。
アシノサウルスの頭の先が足のかたちになっていて、おうちまでの運び方もシュールで面白く、思わず笑ってしまいます。
ほっこりした優しい雰囲気の絵本です。
11ぴきのねこどろんこ
ねこたちが山を歩いていると、なんと恐竜の子どもが沼でどろ遊びをしています。恐竜の子と11ぴきは、たちまち仲良くなります。ラストはとってもほのぼの。
11ぴきのねこどろんこ|絵本ナビ
大ロングセラーの11ぴきのねこシリーズに、恐竜が登場する1冊、それがこちらです。
恐竜のジャブと11匹のねこが、泥遊びをしたり、意地悪をしてちょっぴり後悔したり、予想外の物々交換をしたりして、恐竜の成長とともに仲良くなっていくお話です。
「はあい、どろぬまー」ザブーンと沼に飛び込むシーンでは、3歳も2歳も大笑いしています。
2歳にはちょっと長いお話かな?と思いましたが最後まで集中して聞き、「もういっかい!」と何度も持ってくるので相当気に入っている様子です。
恐竜のジャブの話し方が独特で面白く、読んでいるこっちも楽しくなってしまいます。
きょうりゅうかくれんぼ
岩山、シダのしげる池、海藻のゆらめく海、森の中などに隠れた恐竜たちを、「どーこだ?」と探す、お子様と一緒に遊べる絵本です。
1冊目にご紹介した「まいごのたまご」と同じ、南アフリカ在住の絵本作家アレックス・ラティマーさん作で、絵がカラフルできれい!
ページをめくるたび1ページ1ページが絵画のような美しさです。
ステゴサウルス、トリケラトプス、プテラノドンにティラノサウルス…と人気の恐竜が次々登場する、ワクワクする一冊です。
さいごに
かわいくて優しい恐竜絵本をご紹介しました。
恐竜は、生き物としての魅力はもちろん、その先には食べるものや大きさや重さ、化石、古生物、地球…と興味深い世界が大きく広がっています。
恐竜絵本をきっかけに、子供たちの関心やワクワクが増えていったら楽しいですね。
お気に入りの1冊に出会えますように♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。